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振袖さん・留袖さん

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柳都振興株式会社から独立した芸妓

  • 四月四価、柳都振興から独立し、一本立ちいたしました。今後ともご贔屓を賜りますようお願いいたします。

    2015 年独立 津乃 あおい

  • 四月四価、柳都振興から独立し、一本立ちいたしました。今後ともご贔屓を賜りますようお願いいたします。

    2019 年独立 はつ柳 紅子

  • 四月四価、柳都振興から独立し、一本立ちいたしました。今後ともご贔屓を賜りますようお願いいたします。

    2019 年独立 みつ井 あやめ

  • 五月一五価、柳都振興から独立し、一本立ちいたしました。今後ともご贔屓を賜りますようお願いいたします。

    2024 年独立 梅本 結衣

01

振袖さん・留袖さん

柳都振興株式会社に所属する芸妓達を俗に、“柳都さん”と呼びます。
現在は、留袖3名(和香、菊乃、志穂)、振袖8名(咲也子、ひろ佳、梨江、いち弥、ふみ嘉、舞衣子、かづ葉・みすず)、計11名が所属しております。柳都振興株式会社から独立した芸妓は“一本さん”と呼ばれ、個人で置屋を構え、芸妓業の他に講演会の講師、シンポジウムのパネラーなどとしても活躍しています。

柳都さんは、日本舞踊・市山流(市山七十郎氏)や鳴物・望月流(望月初寿三氏)のほか、長唄や三味線(長唄東音会・岩田喜美子氏)、笛・福原流(福原洋子氏)などの厳しい稽古で芸を磨き、茶道・江戸千家で美しい所作を身につけます。修練研鑽を積んだ諸芸を一流料亭およびホテルの宴席などで披露します。料亭のお座敷では、踊りや三味線はもちろんのこと、“お座敷遊び” や心地よい“花柳界ことば” のもてなしで、お客さまに「新潟情緒」を楽しんでいただいております。なお、料亭での個人的なお座敷だけではなく、様々な催事や会合にも出演し、近年では、東アジア文化都市事業・青島大会やミラノ国際博覧会、G7財務大臣・中央銀行総裁会議や市山流パリ公演で踊りを披露するなど、日本全国はもとより海外でも高い評価を得ています。

また、県外観光キャラバンへの参加、“一日芸妓体験会”の実施や、小学校の“学童体験会” で伝統文化の素晴らしさを体感してもらうなど多彩な場面で活躍しています。 なお、2004年2月には、会社組織で芸妓を育成するという斬新なアイディアに加え、芸能文化伝承の取り組みが評価され、(社)地域経済総合研究所主催の『ちいき経済賞』(総務省、 日経新聞社後援)で、「ふるさとスピリット賞」を受賞しました。

おもなイベント一覧

1月 「にいがた冬・食の陣」
2月 「にいがた冬・食の陣」
3月 「にいがた冬・食の陣」 「古町 柳と華の会」(古町芸妓総出演)
「華つなぐ道」(古町芸妓育成支援事業成果発表会)
4月 「ART MIX JAPAN」
5月 「古町どんどん」
8月 「新潟まつり」 「明和義人祭」 「花街茶屋」
9月 「ふるまち新潟をどり」(古町芸妓総出演) 「にいがた夏・食の陣」 「花街茶屋」
10月 「古町どんどん」 花街茶屋
11月 花街茶屋
1月 「にいがた冬・食の陣」
2月 「にいがた冬・食の陣」
3月 「にいがた冬・食の陣」
「古町 柳と華の会」(古町芸妓総出演)
「華つなぐ道」(古町芸妓育成支援事業成果発表会)
4月 「ART MIX JAPAN」
5月 「古町どんどん」
8月 「新潟まつり」
「明和義人祭」
9月 「ふるまち新潟をどり」(古町芸妓総出演)
「にいがた夏・食の陣」
10月 「古町どんどん」
花街茶屋
11月 花街茶屋

02

柳都の振袖さん

18歳以上の若手芸妓

着物 華やかな振袖を着用。
6・9月は裏地がついていない単衣(ひとえ)、7・8月は薄く透き通った軽やかな呂(ろ)、10~5月は裏地のついた袷(あわせ)を着る。
髪形

桃割れ(前髪を高くふっくらと上げ後頭上部で髪を二つに輪にまとめ桃を二つに割ったようにふっくらと結う)

かんざし 正月の「梅と松」、春の「藤」、夏の「柳」というように、四季折々の花をあしらった“花かんざし”を挿す。
“前挿し”は銀細工、“後挿し”は朱塗りの平打ちかんざしを挿す
半襟 刺繍の施された赤または薄ピンク色のもの
帯揚げ 半襟と同じ柄で、中央で結ばず開いた状態で締め後ろで結ぶ

矢の字結び

裾の持ち方 屋外での移動時は、袖を引っ掛けて破かないように袖を持って歩く。
その際、中の襦袢が見えないよう左手をきれいに重ねて持つ

柳都の留袖さん

振袖を務め上げた一人前の芸妓

着物 袖は留袖、裾は普通の着物より長い“お引きずり”を着用。
振袖同様、6・9月は裏地がついていない単衣(ひとえ)、7・8月は薄く透き通った軽やかな呂(ろ)、10~5月は裏地のついた袷(あわせ)を着る。
髪形

中島田(根の部分を丈長で持ち上げて結う)

かんざし 季節に応じた“櫛”を挿す。
“前挿し”は、夏場は銀または象牙、冬場はべっ甲、“後挿し”は、前挿しと同じ種のものを挿す。
正装時、夏場は象牙、冬場はべっ甲を挿す。“後挿し”は、夏場は緑、冬場は赤の玉かんざしを挿す。
半襟 白襟
帯揚げ 中央で結んで帯の中に入れる

 

普段はお太鼓結び(画像左)、正装時はお太鼓の下を結ばずに垂らす“柳”(画像右)に結ぶ

裾の持ち方 帯から下の裾までの部分を褄(ツマ)といい、歩く時は必ず左手で右へ寄せて持つ

03

市山柳

新潟市無形文化財の第一号。 18世紀半ば大阪で誕生し、3代目市山 七十郎(なそろう)が新潟に本拠をおいて、4代目以降、女性舞踊家によって継承されている。古町芸妓の指導や舞踊会の企画構成など、新潟の舞踊界や花柳界の発展に尽力してきた。地方に宗家があり、その地で120年以上の歴史を刻んできた流派は全国でも唯一で、その芸術性は高く評価されている。2006年2月、六世宗家・市山七十郎が逝去され、現在の家元は7代目市山 七十郎(なそろう)*。

*2018年2月17日(母親である先代宗家の十三回忌)、7時間半に及ぶ 襲名披露公演を開催し、7代目「七十郎」を襲名。宗家の襲名披露公演は48年ぶり。

04

お座敷遊び

お座敷に興を添える遊びのこと。宴席を一気に盛り上げてくれる。
「樽拳(たるけん)」、「行事拳(ぎょうじけん)」など“拳”と名の付く手遊びが何種類もあり、負けると“罰ゲーム”として杯を飲み干すことになる。

05

花柳会ことば

男性客は「あにさま」、女性客は「あねさま」と呼ぶ。
他に、「○○してください」は「○○しなれて」(例: 「お飲みになってください」は「飲みなれてぇ」)という。
方言を織り交ぜたこの花柳界ことばも「新潟情緒」を感じてもらうためのもてなしの一つである。

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